奈良の薬師寺の近くに住む盲人が千手観音像の御利益で両目が見えるようなった話。 |
今は昔、奈良の薬師寺の近くに住む両目が見えない盲人がいた。
ある時、千手観音の誓願に「目の見えない人に日摩尼(にちまに)の御手をあてて見えるようにしてやろう」とあるのを知り、薬師寺の東門の所にすわり長年千手観音を念じていた。
阿部天皇の御代の頃、二人の人がやってきて盲人に「そなたが哀れなので目を洗ってやろう」と目を治療してくれた。
その後、盲人は見えない目がたちまち見えるようになって「きっと観音様が人に変じて助けてくださったのだ」と涙を流し喜んで尊んだと伝える。
(今昔物語巻16の23)
「日摩尼」 観音が左上方第1手にもっておられる宝珠のことで太陽の象徴 |
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木曽檜材は日本の木彫(国宝、重文など)に古来より使用されてきた最高の彫刻材です。かぐわしい香りがして美しく、時代が経つほど檜の良さがでてきます。縁起の良い陽木ですから一般家庭のお仏壇用、会社事務所などの守護仏などには最適です。 |
梵天帝釈天解説
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帝釈天
天部の最高峰で梵名インドラ、釈堤桓因(シャクダイカンイン)、コウシカの別称がある。古代インドの神話、リグヴェーダでは最強の神で、二頭立ての馬車や象に乗り金剛杵をとって毒竜と戦う戦闘好きな神ですが、稲光をひらめかせ雷鳴をとどろかせながら雨を降らせ大地に実りを与えるる神とも太陽神とも賛歌にうたわれる神でした。しかし次第にブラフマン、ヴィシュヌ、シバの三神に最高神としての地位を譲り阿修羅と闘う戦闘好きで酒好き淫乱な人間味のある神とされます。
梵天
梵名をマハーブラフマンといい世主天、大梵天、娑婆世界主ともいいます。古代インド神話では宇宙を創る原理を梵といい、これを神格化したのが梵天です。バラモン教の宇宙の創造神でヴィシュヌ(維持神)、シバ(破壊神)とともに最高神。
これら天部の仏像は仏教が起こる以前から神話や伝説に出ており、超人的な力を持つ神を意味します。
瑞雲作品は蓮華王院本堂(三十三間堂)に安置してある像を参考に彫刻しました。鎌倉時代風の新鮮で生き生きとした梵天像と帝釈天像ご覧ください。 |
仏像販売木彫・梵天帝釈天画像一覧
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