千手観音菩薩霊験記1
奈良の薬師寺の近くに住む盲人が千手観音像の御利益で両目が見えるようなった話。 |
今は昔、奈良の薬師寺の近くに住む両目が見えない盲人がいた。
ある時、千手観音の誓願に「目の見えない人に日摩尼(にちまに)の御手をあてて見えるようにしてやろう」とあるのを知り、薬師寺の東門の所にすわり長年千手観音を念じていた。
阿部天皇の御代の頃、二人の人がやってきて盲人に「そなたが哀れなので目を洗ってやろう」と目を治療してくれた。
その後、盲人は見えない目がたちまち見えるようになって「きっと観音菩薩様が人に変じて助けてくださったのだ」と涙を流し喜んで尊んだと伝える。
(今昔物語巻16の23)
「日摩尼」 観音が左上方第1手にもっておられる宝珠のことで太陽の象徴 |
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その他如来解説
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毘盧舎那如来
蓮華蔵世界の教主で仏教の教えや理念を仏にした理仏で、奈良 東大寺や奈良 唐招提寺に見られる大仏として造られます。如来像としては珍しい。
阿閃如来
密教の金剛界においては五智如来(大日・阿閃・宝生・阿弥陀・不空成就)の四方四仏の一つ。東方世界に浄土を持つ。阿閃とは「怒りのないもの」の意味です。
多宝如来
昔、東方の宝淨国にいた佛で、もし法華経が説かれるなら、その教えの真実を証明しようと請願を立てた仏で向かって右に多宝如来、中央に「南無妙法蓮華経」のお題目、左に釈迦如来を配したものを三宝尊といい日蓮宗の本尊として祀られます。 |
仏像販売木彫その他如来画像一覧
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