千手観音菩薩霊験記1
奈良の薬師寺の近くに住む盲人が千手観音の御利益で両目が見えるようなった話。 |
今は昔、奈良の薬師寺の近くに住む両目が見えない盲人がいた。
ある時、千手観音の誓願に「目の見えない人に日摩尼(にちまに)の御手をあてて見えるようにしてやろう」とあるのを知り、薬師寺の東門の所にすわり長年千手観音を念じていた。
阿部天皇の御代の頃、二人の人がやってきて盲人に「そなたが哀れなので目を洗ってやろう」と目を治療してくれた。
その後、盲人は見えない目がたちまち見えるようになって「きっと観音菩薩様が人に変じて助けてくださったのだ」と涙を流し喜んで尊んだと伝える。
(今昔物語巻16の23)
「日摩尼」 千手観音が左上方第1手にもっておられる宝珠のことで太陽の象徴 |
吉祥天霊験記1
貧乏で仲間王族のために宴会を開けない王族の女が吉祥天像に祈願し富貴になった話。 |
今は昔、聖武天皇の御代に王族の間で順番に宴会を開く習わしがあった。さて、ここに貧乏で宴会を開けない王族の女がおり、奈良の左京にあるお堂の吉祥天像に「宴会の食膳をととのえる資材もありません。どうぞ、私を哀れんで資材をお恵みください」と祈った。
すると、何日かして以前王族の女を養育した乳母がたくさんの宴会用の食物、食器など38人の使いの者に担がせて持ってきた。女王族は大変喜び王族を招待して宴会を開いたが、今まで以上に立派な宴会だったので、皆喜び、ある者は着ている衣裳を女に与え、ある者は銭、絹、布など贈った。女王族は「これも乳母のおかげ」と思い、もらった衣裳を乳母に与えると乳母はこの衣裳を着て帰って行った。
その後、女王族は「天女像にお礼参り」と思い参詣すると、乳母に与えた衣裳がお像に着せてあった。不思議に思い、帰ってから乳母に尋ねたが、乳母は飲食を贈った覚えはないと答えた。これを聞いて女王族は涙ながらに「さては天女様が私をお助けくださったに違いない」と思い、いっそう吉祥天像を信仰するようになった。
これ以後、女王族は大変富裕になり、これを聞いた人は「まことに不思議なことだ」と吉祥天像を尊んだという。
(今昔物語巻17の46)
吉祥天
富と豊饒の女神、七福神が定まる前は福禄寿にかわって七福神にも加えられた。
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木曽檜材は日本の木彫(国宝、重文など)に古来より使用されてきた最高の彫刻材です。かぐわしい香りがして美しく、時代が経つほど檜の良さがでてきます。縁起の良い陽木ですから一般家庭のお仏壇用、会社事務所などの守護仏などには最適です。 |
七福神解説
七福神は室町時代の末期頃、農民や漁民の民間信仰として成立しました。七福は「仁王経」の七難七福という言葉が語源とされ、七つの福徳をそれぞれの神に配しております。大黒天、毘沙門天、弁才天は仏教から、寿老人、福禄寿、布袋は中国道教、恵比寿天が神道から来ております。 七福とは定かでないが、江戸時代初期、上野寛永寺の開祖である天海僧正は徳川家康に 寿命 寿老人 有福 大黒天 人望 恵比寿神 清廉 布袋和尚 威光 毘沙門天 愛嬌 弁才天 大量 福禄寿
の七つの福徳が必要であると説いたので、家康は人心を鎮める方策として七福神信仰を採用したとされます。
仏師 瑞雲作の仏像はユニークでかわいい表情の2頭身ですが普通の人間体型である7頭身の七福神も制作いたします。2頭身の作品は2000年頃、インスピレーションで作り始めました。最初の7体作品がまだ仕上げの時、注文された鬼子母神像を取りに来られた事業をなさっているお客様が大変気に入られ購入されました。ネットに載せたところ、それからはまるで福が舞い込んできたのか次次と注文が来るようになりました。2頭身パワーというか微笑の力か「笑う門には福来たる」と言いますが本当ですね。
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仏像販売木彫・七福神画像一覧
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七福神
木曽檜木地
本体丈9cm 総丈16cm
¥432,000
瑞雲作
オリジナルたまご神7体セット
台座付き |
ご利用案内仏像販売木彫
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特定商取引法に基づく表記
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購入のポイント |
仏像は一代だけのものではありません。子孫の末七代まで祀られる尊いものですから、百年単位の基準で判断し、仏師に依頼して作り求めるものです。購入に当たっては価格の安さだけで選ばずに、良く熟考してご購入、注文しまよう。
また、種類としては仏師(日本人か外国人)による手彫り作品、機械彫り流れ作業の大量生産品、型に流し込んだコピー像(金物、プラスチック)の3種類があります。仏教の思想「草木成仏論」からいえばお祀りするには木彫作品が良いのです。在庫のある既製品よりは、細かくデザインや使用について要望を聞いてくれる仏師に製作依頼するのがベストです。世界に一つしかない仏師による芸術作品を子孫のために残しましょう。 |
造仏のご利益 |
また、神仏の御霊(みたま)が宿られる神聖なものですから、作品をご注文なさるお客様も、それを受けて彫刻する仏師も真剣でなければなりません。造仏の功徳は古来から今昔物語造仏功徳編にもあるように御利益は甚大なんです。
ここに、私の工房にインターネットを見て、わざわざ遠方から飛行機で訪ねてこられ三面大黒天さまを制作依頼された方のお話をします。
この方は大変信仰心が厚く神社仏閣への参詣も毎年欠かさない会社の社長さんです。会社をさらに大きくしたいと三面大黒天像をお祀りされる決心をされました。私も熱心な信仰の体験話などお聞きしたので、特に念を入れて彫らないとと思って彫刻させていただきまた。 お祀りされて5年、毎年売り上げが伸びて本社を移転され、また多くの支店も経営されるまでになりました。 |
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