毘沙門天霊験記3
鞍馬寺の毘沙門天が貧しい雲林院(うりんいん)の住僧に感応し、女人に化身して僧と契り黄金を生んで僧に福を施した話。 |
今は昔、貧しい雲林院(うりんいん)の住僧は鞍馬寺の毘沙門天に長年参詣していた。ある年の九月、参詣の帰路、年の頃16,7のかわいい童と道連れになり、そのまま一緒に住んだ。実は、この童は女人であったので、僧も凡夫の悲しさ、むつみあう仲となり、妊娠させてしまった。
童は子を産むとどこへともなく消えてしまったが、生んだ赤子は黄金のかたまりであったので、僧は裕福になった。42,43など毘沙門天の悪鬼降伏の霊験もさることながら、金銭財福の霊験のあらたかなことはこの通りである、と伝えている。
(今昔物語巻17の44)
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木曽檜材は日本の木彫(国宝、重文など)に古来より使用されてきた最高の彫刻材です。かぐわしい香りがして美しく、時代が経つほど檜の良さがでてきます。縁起の良い陽木ですから一般家庭のお仏壇用、会社事務所などの守護などには最適です。 |
弁才天解説
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インド古代神話の三大女神の一つで、梵天又は帝釈天の妃です。サラバティー(聖なる河)の神格化した女神。河の水が大地に自然の恵みをもたらし、あらゆる生物の命を養うように、世間に富と食物、子孫を授けてくれる母。弁財天、妙音天ともいいます。
日本では始めに貴族に信仰されましたが日本の水神信仰と結びついて庶民の間に広く信仰されるようになりました。蛇が使いで、毎月、巳の日が縁日です。形は琵琶を弾いているか持っている姿がポピュラーで作家や音楽家に信仰されていますが、金光明最勝王経では八臂像で豪華な衣裳を身につけ宝冠を被って琵琶ではなく全て武器を持つ仏像が造られます。浄瑠璃寺の絵は牧牛歓喜女と鬼子母神を従えた珍しい像です。鎌倉時代以降、吉祥天に代わって七福神の仲間入りをし大変な人気を現在まで集めています。鶴岡八幡宮は裸の弁天様で著名です。これは胎蔵界曼荼羅に描かれる姿を彫刻にしたものです。 |
仏像販売木彫・弁才天画像一覧
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