長谷寺の十一面観音菩薩霊験記2
京に住む貧しい生侍(なまさぶらひ 奉公人のこと、青侍よりは年長)が長谷寺の観音様に3年間も参詣し祈願したところ、満願の日に死体を運ぶ人夫にさせられるはめになるが、その死体が黄金に変わって富裕になった話。 |
今は昔、ひどく貧乏な若侍が、長谷寺の観音に「私のような前世の因縁が悪く貧乏な者にも、観音様の大悲の御利益を持ってお救いくださいと祈った。
その後も毎月参詣して、このように願をかけたが何の霊験もなかった。男の妻は「こんなに熱心にお願いしてもご利益がないのは、観音様にご縁がないからでしょう。お参りはやめなさい。」と止められたが、3年間は毎月参詣してみよう」と決意し、はや満願の3年になろうとする12月最後の参詣をすませ、「前世の報いだから観音さまのお力でもどうにもならないことだろう」と思いながらの帰路、どうにも悲しくて涙が雨のように落ちた。
ちょうど九条のあたりで役人に死体を運ぶ人夫にさせられるはめになり、死体を川へ運ぼうとするが、ひどく重いので不思議に思い、よく見ると、それは黄金であった。男は「なんとこれはひとへに長谷寺の観音様が哀れんでお与えになったのだ」と感謝した。その後、男はいつしか並ぶ者がないほど裕福になったということである。観音様のご利益はまことに尊いものである。
(今昔物語巻16の29)
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木曽檜材は日本の木彫(国宝、重文など)に古来より使用されてきた最高の彫刻材です。かぐわしい香りがして美しく、時代が経つほど檜の良さがでてきます。縁起の良い陽木ですから一般家庭のお仏壇用、会社事務所などの守護仏などには最適です。 |
十一面観音解説
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梵語で「エーカーダシャムクハ」といい十一面の意、インドで誕生しました。多面多臂の観音として最も古い。バラモン教に於いて十一の顔を持つシバ神が仏教に取り入れられたもので、シバ神の救済面破壊面の性格を持ちます。十一の顔の中には救済を表す菩薩面と破壊を表す笑怒面があり、頭上の十面は十種の勝利(病気をしない、衣食住に不自由しない、怨敵を破る、火難、水難、王難を逃れる等)を、頭頂の仏面が四種の果報(臨終の時諸仏を見られる、地獄に堕ちない、極楽に行ける等)のご利益をあらわすとされます。
日本では奈良時代中頃から信仰され(今昔物語巻16)には、霊験談が伝わっていて、早くから信仰され御利益の大きさがわかります。
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仏像販売・十一面観音菩薩木彫画像一覧
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十一面観音像
木曽檜木地一木彫り
身丈46cm 総丈55cm
¥880,000
瑞隆作
国宝向源寺型
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長谷寺式十一面観音像
木曽檜木地
身丈18cm 総丈30cm
¥450,000
瑞雲作オリジナル
長谷寺型
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六臂十一面観音像
木曽檜木地
身丈25.5cm 総丈33cm
¥458,000
瑞雲作オリジナル
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二臂十一面観音像
木曽檜木地
身丈16.5cm 総丈23cm
¥300,000
瑞雲作オリジナル |
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十一面観音菩薩像
木曽檜木地
身丈14cm 総丈16cm
¥80,000
瑞雲作オリジナル
癒しの仏像かわいい仏様
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法華寺型十一面観音像
木曽檜木地
身丈29cm 総丈44.5cm
¥350,000
瑞鳳作
売却済み |
仏師 松田瑞雲プロフィール |
昭和28年 鹿児島生まれ
僧侶歴38年、仏師として活躍。全国各宗派寺院の本尊を多数製作。ニューヨークで仏像個展を開くなど多彩に活動。 |
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購入のポイント |
仏像は一代だけのものではありません。子孫の末七代まで祀られる尊いものですから、百年単位の基準で判断し、仏師に依頼して作り求めるものです。購入に当たっては価格の安さだけで選ばずに、良く熟考してご購入、注文しまよう。
また、種類としては仏師(日本人か外国人)による手彫り作品、機械彫り流れ作業の大量生産品、型に流し込んだコピー像(金物、プラスチック)の3種類があります。仏教の思想「草木成仏論」からいえばお祀りするには木彫作品が良いのです。在庫のある既製品よりは、細かくデザインや使用について要望を聞いてくれる仏師に製作依頼するのがベストです。世界に一つしかない仏師による芸術作品を子孫のために残しましょう。 |
造仏のご利益 |
また、神仏の御霊(みたま)が宿られる神聖なものですから、作品をご注文なさるお客様も、それを受けて彫刻する仏師も真剣でなければなりません。造仏の功徳は古来から今昔物語造仏功徳編にもあるように御利益は甚大なんです。
ここに、私の工房にインターネットを見て、わざわざ遠方から飛行機で訪ねてこられ三面大黒天さまを制作依頼された方のお話をします。
この方は大変信仰心が厚く神社仏閣への参詣も毎年欠かさない会社の社長さんです。会社をさらに大きくしたいと三面大黒天像をお祀りされる決心をされました。私も熱心な信仰の体験話などお聞きしたので、特に念を入れて彫らないとと思って彫刻させていただきまた。 お祀りされて5年、毎年売り上げが伸びて本社を移転され、また多くの支店も経営されるまでになりました。 |
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