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仏像は装身具で飾られている |
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仏像の装身具仏像の装身具は大日如来と殆どの観音など菩薩が身につけます。頭に宝冠(ほうかん)又は天冠台を付けます。大日如来は五仏冠、観音菩薩は化仏(けぶつ)のついた宝冠、勢至菩薩は水瓶がついた宝冠、虚空蔵菩薩は三十五仏が安置された宝冠をかぶります。胸には瓔珞(ようらく)を付け、臂釧(ひせん)腕釧を腕に付けます。 衣の着付けについて如来の着付けはは3枚の布で着付けします。一番大きな布を大衣(だいえ・納衣(のうえ) ともいう)といい、この着方に2種類あります。両肩をおおう通肩(つうけん)と左肩をおおい右肩にわずかにかける偏袒右肩(へんだんうけん)とがあります。菩薩の着付けは腰から下に巻く裳(も)裙(くん)ともいうが、これを正面の中央部と両側の前後、計5カ所に襞(ひだ)を作って石帯という紐で結びます。インドの古典舞踊でも5カ所で襞を作るそうです。半身をまく細長い条帛(じょうはく)は左肩からかけて右脇の下を通し背中からまた肩に持ってきて、左胸のところで布の端を最初に左肩から右脇の下へ通した布の下をくぐって垂らします。ですから菩薩は腰から下に巻く裳(も)と腰をしめる石帯(せきたい)と上半身をまく細長い条帛(じょうはく)着て肩から手に天衣(てんね)をかけるのですね。 明王の着付けは菩薩より活動的です。裙(くん)を巻き条帛を付け臂釧(ひせん)腕釧を付けるのは菩薩と同じですが、天衣は付けず天衣の端をを引き裂いてそれを腰に巻いています。急用で活動しなければならないときには宝冠や天衣は邪魔になるのですね。 (参考図書 西村公朝著 やさしい仏像の見方) 天部の着付けは種類天部のページ |
仏像の一口知識12 |
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蔵王権現 奈良時代に修験道の開祖、役小角(えんのおづぬ・神変大菩薩 634~701)によって初めて祀られました。本地は釈迦如来・千手観音・弥勒菩薩の三体とされています。役行者が吉野金峯山に籠もり、迷える衆生を救う神々を顕現するため祈ったところ最初にまずお釈迦様、次に千手観音、次に弥勒菩薩が顕れ(他説あり)ましが、役小角はもっと強い神を望みますと忿怒形の蔵王権現が出てきたので、そのお姿を行者自ら桜の木の彫ったという伝説「役行者絵巻」があります。金剛蔵王菩薩ともいいます。 。 |
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仏像彫刻展と法話集 |