淡彩色例 楠材
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樟材に淡彩色仕上げ
日蓮上人像淡彩色
色を薄く染めることで木の木目も出ます。 |
樟材に淡彩色仕上げ
鬼子母神像
髪の毛のみ色を濃くしてみました。。 |
樟材に淡彩色仕上げする場合、お顔の色は樟の色にします。樟の色が濃すぎる場合は一度、脱色してから絵の具でお顔の色を染めます。衣の色など基調になる色を染めたら、髪の毛や靴などの色を染めますが、大事なことは淡彩色は木に色を塗るのではなく、染めるのですから、後でやり直しがききません。顔料は十分に水で薄めて薄塗りするのがコツです。そうすると色の配色を失敗した場合でも、色を重ね塗りすることで好みの色を出せます。 |
淡彩色例 木曽檜材
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木曽檜材に淡彩色仕上げ
七面天女像
大画面で七面大明神淡彩色像を見る
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木曽檜材に淡彩色仕上げするのは、樟に淡彩色を施すよりも難しいです。檜は元々白っぽい木ですから、少しの顔料でも良く木に染まりますから、画用紙などに十分下絵を描いて配色を決めてから、薄く染めていきます。
当ホームページ淡彩色の例
阿修羅像など
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三面大黒天 淡彩色金泥仕上げ |
烏帽子を被り袴を着け狩衣を着るお姿は奈良時代の頃の日本人の服装姿で、大黒像が日本風の姿となったのは平安中期頃と見られている。沓(くつ)をはいている、このお姿は、諸国を行脚して貧しいものや苦しむものに福を与えるスタイルで大黒天の日本型原型でもあります。淡彩色金泥仕上げでリアル感が良いです。 |
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淡彩色十二支守り本尊不動明王
木目と絵の具の色合いが調和して柔らかい中間調の良さがあります。 |
淡彩色の一番良い優れた点は、極彩色と違って木に色を染めるのですから、絵の具の幕が厚くなって、せっかくの彫刻の凹凸の良さをそこねることがなく、木彫の良さをさらに出せることでしょう。上の写真、アート仏像のような素朴でシンプルな作品には特に相性が良いようです。 |